光学系の中には、レーザ光をそのままレンズで絞る固定光学系と光ファイバーを使用するファイバー光学系とがあり、それぞれ下記の特徴があります。
スポット径を100μ以下にする場合に適している。
1)スポット径は、光学系の結像比と光ファイバーのコア径で決まり、選択が広い。
2)光ファイバーを使用し、同時に多点加工を行う場合に適している。
3)自動機に組み込む際、場所を取らない。
4)個々の溶接物に適したSI型・GI型ファイバーコア径等を選択することが出来る。
レーザ溶接において重要なことはワークが固定されていることでありますが、最近では微小部品が多いため、ワークの位置決めが難しくなっています。
ワークの厚みがあれば多少の隙間は許容されますが、薄物では確実な密着が必要なため、少しでも隙間がある状態で溶接するとワークに穴が開く可能性があります。
この様なことから自動機を考える場合、実験段階において確実にワークの位置決めを行わないとトラブルの原因になります。
しかしながら、冶具がしっかりとした物であれば、溶接条件を出すことは難しくなく、自動化も可能です。
実際のレーザ溶接の場合、駆動系が移動することで溶接されるワークが治具にて固定されるとともに、形状によってはワークを抑えるための専用治具を用意する必要があります。